正しくは「吸血鬼と餌食」
季節ネタの再アップ
「元述、明日は西洋にあるハロウィーンという秋のお祭りで、妖怪の仮想をして家々を練り歩き、『お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ』と脅せばただ食いができるというめでたい日だ」
「ずいぶん語弊のあるお言葉のような気もしますが、要は無礼講と言うことですね」
「そういうわけで、明日は仮想をしなければならん」
「と言われましても……妖怪の仮装とはどういったものか私にはさっぱり。それに今から準備しても間に合うものでしょうか」
「ん? ちゃんと俺には耳としっぽが見えてるけどな?」
「……おっしゃる意味がわかりません」
「まあいい。そんならお前はお菓子をくれる方だ」
「はい……何人分くらい用意すればよいのでしょう」
「そうだな、少なくとも花郎部隊の連中にいきわたる分ぐらいは必要だろうな。――あっと、俺の分は用意しなくていいぞ」
「ええ? (むしろ将軍にこそご馳走を振舞いたいのですが……)」

将軍、悪戯する気満々です。


「チラシの裏」ハロウィンバージョンに使用したイラストでした。