文秀「……十二月は、元述の生まれ月だそうだ」
解慕漱「ほう、それはおめでとう。幾つになるんだ?」
文秀「あいつの言うのが正しければ、二十歳になるはずだ」
解慕漱「節目の歳だな。……正しければとは、どういうことだい?」
文秀「それなんだが。この国の古いやり方では、歳を数える時に、生まれた時点で一歳、それから年の初めにみんな一つずつ増えていくだろう?」
解慕漱「ふむ。しかし、軍隊では身体的な問題から、誕生日ごとに歳を数える満年齢法を採用しているはずだが。まさか、元述が入隊を早めるために年齢を詐称したとでも言うつもりか? そんな事をする子には見えないけどなあ」
文秀「誰もあいつが嘘をついているなんて言ってねえよ。ただ、昔からの習慣で、今でも人に訊かれた時には数え年の年齢を言う場合が殆どだろう。特にあいつは、地方の旧家の出身らしいし、昔ながらのやり方に馴染んでいるはずだ」
解慕漱「確かに、古風な家柄の若者らしいしな。……すると、今は十九歳だとするなら……満年齢で言うと……」
文秀「十七歳ってことになるな」
解慕漱「桂月香より下か」
文秀「………………」
解慕漱「軽く犯罪だな」
文秀「………………うるせー」
解慕漱「だからといって今さら気に病むことがあるのか? 彼が幾つだろうと、これまでしてしまった事実は消えないのだし、むしろ歳が若い方がこの先色々教え込むには都合が良いじゃないか。ははあ、さては今後の教育方針について考え込んでいたわけかい?」
文秀「いや、教育って、おま……」
解慕漱「誕生日の贈り物だっておおかた『今夜は俺を独り占めにさせてやる!』とか抜かして、結果的にはお前が元述に好き放題するつもりなんだろう。この助平め。自分の誕生日の時にも似たような事を言って、あんな事やそんな事をさせていただろうが?」
文秀「っ……!! てめえ、まさか閣氏に覗き見させてやがったのか!」
解慕漱「いや、カマをかけただけだよ。ほんとにやってたのか……」
文秀「!!! こ、この……」
解慕漱「やれやれ、元述も大変だねえ。だがまあ、二人が幸せなら私は祝福するよ」
文秀「うるせー! 余計なお世話だ!」
つづいたり。
以下はのうがきです
viasxrsqs16428 Eメール URL 2010年12月30日(木)10時20分 編集・削除
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